教員をしながら副業もしてみたい。
誰しもが多少なりとも考えたことがあることではないでしょうか。
公務員として副業は基本的には禁止です。
ですが、一定の基準や手続きを済ますことで、正攻法で正規教員でも副業をすることができます!
今回は正規教員をしつつ、副業をしている事例について紹介をしていきたいと思います。


教員ができる副業

公立学校の教員は基本的に副業は禁止です。
ただ、中には許可がなくとも副業として認められていることも存在します。
教員が許可なしでできる副業
- 家業の手伝い
- 小規模の農業
- 不動産関係
- 株やFXの資産運用
代表的なところはこのあたりでしょうか。
極端に収益化をするわけではなく、常識的な範囲内であれば上記の副業は認められています。
詳しくは他サイトが詳細に解説しているので、参考にしてみてください。

許可を取れば副業もOK

では上記の副業以外は何もできないのかというと、そうではありません。
理論上はどんな仕事であっても副業として行うことができます。
そしてその方法は「任命権者である教育委員会の許可を得ること」。
許可さえもらうことができればブログやYouTube、レンタルオフィスやカフェ経営だって理論上はOKになります。
ただ、実際には副業をしている教員なんてほとんど見かけないはずです。
それには理由があります。
業務と関連付いた内容である場合は認められる
ここが最大のポイントで、副業がなんでもかんでも許可されるわけではありません。
教員として副業する場合にクリアしなければならない問題は簡単にまとめると2点。
- 本務に支障がない
- 教育に関係している
本務に支障がない

これはシンプルに勤務時間外で副業を行うことということですね。
地方公務員には職務専念義務がありますから、業務中に本務と関係ないことをしてはいけません。
本の執筆や動画編集を仕事の時間内に行うのはNGですよね。
ここに関してはさすがに当たり前のマナーとして皆さんも理解できるところだと思います。
教育に関係している

ここが特に重要です。
行っている副業が教育に関係しているかどうか。
もし、行う予定or現在活動中の副業が教育に関係がないことである場合、副業申請の通過は厳しいです。
なんでもかんでも良いというわけではなく、公務員の職務専念義務や職務の公正の確保の観点からこのような基準があるようです。
神奈川県が地域活動への職員参加について文書を発表しているので、参考にしてみてください。
実際に許可を得て副業している事例
では実際に副業を公式に行っている事例を見ていきましょう。
出版
これは王道ですね。
教員の方でも本を出版されている方は大勢いらっしゃいます。
最近だとさる先生がCANVAに関しての新作の本の出版も予定してますね。
さる先生自体は京都府公立小学校教師であることを明言しているので、間違いなく正規教員。
講演

許員としてや公務員としての立場で講演をする活動も副業として認められています。
都庁に勤めている友人がいるのですが、友人は出身大学に毎年合格のコツや仕事についての講演を行っているそうです。
この時には職場に兼業届けを提出し、正式に副業として認めてもらうことで謝礼をもらっているとのこと。
このように仕事関係で公共性が高い事例に関しては許可が通っています。
寄稿

教員であれば月間などで発売されている教育雑誌などがあります。
学校の先輩教員で、実際に教育誌に寄稿をしたため、副業申請を提出して寄稿の謝礼をもらったと言っていました。
この場合も教員で教育誌に寄稿ということで、業務と副業内容が合致していることから特に問題なく申請が通ったそうです。
コーチング
これは僕も最近知って驚いたのですが、コーチングで副業申請が通った先生がいるようです。
Youtubeの動画内容によると、神奈川県の先生で、教員向けコーチングを有料で行っているそう。
管理職→教育委員会と申請をして許可が降りたというめずらしい事例だと思います。
動画内で話がありましたが、最初は断られたものの、教育関係の副業であることから許可できない理由をしっかり説明して欲しいと再度申請したところ許可が降りたそうです。
また、コーチング副業を許可している事例が以前に1件あったそうで、事例がある副業ということで許可が降りる要素の1つになったとのことでした。
ブログ

教育関係のブログであれば認められる可能性があるのではないでしょうか。
一応許可をもらって運営しているというサイトを見つけましたがが、真偽はわかりかねます。
ただ、教育関係であることは間違いないので、内容によっては許可が降りる可能性がありそうです。
僕のメインブログであるクラフトデイズは教育とは関係性が薄いガジェットブログだったので申請なしの収益なしでひっそりと運営してました。
運営だけなら問題ない
教員だからブログができないのか、、、というとそういうわけではなく、運営だけなら問題ありません。
教員にも表現の自由があるので、発信活動自体は何をやっても大丈夫です。
事実、僕も教員時代からずっとブログを運営していました。
教員時代に稼いでしまうのはNGですが、依頼が来るぐらい大きなブログに育てておくのは問題ないどころか、副業・転職準備として推奨しています。
もし今後ブログを始めたい!と思っている場合はこのブログでも使用しているSWELLというテーマを使ってブログを立ち上げると、簡単にいい感じのブログに仕上げてくれるのでおすすめです。

事例があるかが重要
これまで色々調べてきましたが、公共性が高いとか公務員としての品位など、考えなければならない課題はたくさんありますが、特に重要なことが1つ。
それが事例があるかどうか。
正規教員というのは公務員ですから、良くも悪くもお役所仕事。
事例のありなしが大きく許可や反対に関わってきます。
その点で執筆・講演活動に関してはたくさんの事例があるため通過しやすいのでしょう。
反面、まだ誰も通ったことのない副業である場合は通過が厳しい、もしくはものすごく手間がかかると思います。

コーチングはかなり意外
副業について自分も気になっていたのでかなり調べてきた自信があるのですが、コーチングの許可はとても驚きました。
そして神奈川県という情報も大きく、神奈川県内の先生であれば県内事例があると言えるし、県内でなくても神奈川県の事例を調べてくれとピンポイントでお願いをすることで委員会に調べてもらいやすくなります。
事例のありなしで大きく違ってくると思うので、コーチングで副業してみたい人にとっては朗報なのではないでしょうか。
まとめ
一般的な副業から意外な副業まで集めてみました。
許可を取るというのはかなり難しいことかとは思いますが、副業を始める前から教育関係にしておけば正規を続けながら副業をするという新しい働き方が見えてくるかもしれません。
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