- 公務員・教員でも副業で稼ぎたい!
副業解禁の波もあって、このように考える人が増えてきたと思います。
ブログでアフィリエイト、YouTubeで広告収入、インスタ運用代行、せどりなど、隙間時間を活用しつつ趣味のような活動も可能な副業が多数。
実際に僕も現役教員時代になんとか稼げないものかとめちゃくちゃ調べました。
今回は副業ブログで稼ぐ方法や稼いでも良いとする規定がないか探し回った経験のある僕が、アフィリエイトは大丈夫なのかどうかについて解説します。


アフィリエイトはNG

残念なお知らせですが、正直厳しいというのが結論です。
ポイントとしては
- アフィリエイトは営利企業と契約して報酬を受け取っている
- 営利目的で活動をすることになる
この2点あたりが公務員の副業規定にふれていそうで、アフィリエイトをするのは難しいと判断しました。
あとは、少し前までは広告収入という稼ぎ方はNGではあると思うものの、判例がないからわからない、そんなグレーな状況でした。
なので、「公務員 アフィリエイト」などで検索をすると「公務員はアフィリエイトOK!」「実際に自分も現役ですが稼いでいます!」みたいなブログはいくつか出てきます。
ですが、状況は毎日変化していました。
消防士が処分
覚えている人はいるでしょうか。
消防士がゲーム実況の動画を投稿し、YouTubeから広告収入として報酬を得ていることが匿名通報により発覚して処分されたという事例。
副業が発覚して処分を受けたというだけでも残念なニュースなのですが、この処分の何が重要かというと、YouTubeの広告収入で処分された事例ができてしまったということ。
これまでアフィリエイトや広告収入というのはとても曖昧なラインの副業だったのです。
- 視聴者が「勝手に」リンクを踏んだだけで、営利目的ではない
- 営利目的ではないから副業ではない
みたいな、グレーな言い訳が一応成立していたのですが、この事例によってこれらの主張は覆されました。
おそらくですが、今後はYouTubeの広告収入を含め、アフィリエイトも全て取り締まりの対象であると言えるでしょう。

バレないアフィリエイトもあるけど、、、

消防士の方は収益をYouTubeから現金でもらっていたことも問題視されているようでした。
実際に銀行口座に入金されてしまうというのは逃げようのない事実となってしまいます。
ですが、現金ではなかったら?ということで、実際に稼ぐことは許されてなさそうですが銀行口座には振り込まれない方法が存在します。
それがAmazonと楽天のアフィリエイト。
Amazonアソシエイト
Amazonのビジネスパートナーとなり、Amazonにある商品を売ることで紹介料が支払われる仕組みです。
商品が売れたときの紹介料はAmazonポイントとして受け取ることができるので、口座には入金されません。
ただし、利用開始には審査が必要となります。
楽天アフィリエイト・楽天ROOM
こちらは楽天が提供するアフィリエイトサービス。
審査などもなく、簡単に始めることができるのが魅力です。
さらに楽天には楽天ROOMというアプリまで存在し、誰でも簡単に楽天の商品をアフィリエイトとして紹介して楽天ポイントをもらうことができます。
正直楽天ROOMはポイ活アプリレベルのハードルの低さであり、誰でも始められることからアフィリエイトの感覚なく日常的に使っている人もいるほどではないでしょうか。
感覚的にはクレジットカードの決済でついてくるポイントのレベルなので、知らずに多用している人も多いと思います。
楽天ROOMの実態は楽天アフィリエイトなのですが、あまりにも簡単に誰でも始められるサービスすぎて処分の対象になるのかどうか怪しいレベル。
楽天市場の商品もボタン1つでアフィリエイトリンク化できてしまうので、アフィリエイトの仕組みを知らない公務員がお得にポイントがもらえる!くらいの感覚で使っているかも。
他のサイトのアフィリエイトはなんだかんだ審査が必要なのに対して、誰でもボタン1つでアフィリエイトに参加できてしまう楽天アフィリエイトは段違いでハードルが低すぎ。
始める側としてはありがたいですが、副業してはいけない人も知らずに使ってしまっているかもと思うと複雑な気持ち。
ポイントでの報酬受け取りも基本NG

おそらくバレないとは言いましたが、やって良いか悪いかで考えるのであれば悪いです。
バレないからやっていいとはならないと思うので、方法の1つとして知っておくまでに留めておいてください。
また、アフィリエイトで稼いだポイントは確定申告の対象内であり、20万円以下の収入だとしても所得税は雑所得として未納で大丈夫ですが、住民税について1円でも発生した段階で納税義務が発生します。
個人の数万円単位の納税で通知がどうこうということはないとは思いますし、ポイントサイトは未だ不明瞭なところも多いので、すぐに取り立てられるようなことはないと思いますが基本発生した収益に対して全て納税の義務が発生します。
納税の義務を無視すると脱税ですし、律儀に確定申告すると職場にバレるかもしれない。どちらにしても良い結果とは言えないので、Amazonアソシエイトと楽天アフィリエイトともに公務員・教員はするべきではないサービスといえます。
お金が直接振り込まれることは全部だめ

ポイントの報酬については正直密告がない限りはバレないと思います。
一方で現金振込などは口座に証拠が残っていることやお金の流れによって見つかってしまう可能性が高いですし、見つかったときに言い逃れできません。
消防士の方もそうですが、最近だとツイキャスにて投げ銭を振り込まれた小学校教諭が納税通知をきっかけに職場バレしています。
現金というのは言い逃れが不可能なほどわかりやすい過失なので、事前に申請を通してある副業以外で現金の報酬が発生してしまう事案には十分に注意が必要でしょう。
教育系のアフィリエイトだけは希望がある

微かな希望ではありますが、教育系アフィリエイトだけは申請さえ通れば希望があります。
例えば自分が教育に関連のあるブログを運営していたとして、教材やサービスについてPRをしてほしいと依頼が来ることやそのPR方法がアフィリエイトリンクである可能性も。
教員は教育と関係がある副業であれば認められる場合があるので、報酬をもらうことが妥当である根拠さえしっかりとしていれば正攻法で申請を通してアフィリエイトを正々堂々と行うことができるかもしれません。

グレーだけど家業として行う

どうしてもアフィリエイトをしたい人にとっての最終手段は家族名義で活動をするという方法。
ただ、これは名義だけ借りて活動することは公務員の規定を飛び越して、法的な違反です。
所得税法第12条によって、事業者本人が資産の真実の権利者という必要があります。
つまり、名義の本人が何もしていなくて、他人が実働している状態は違法となるということ。
では、どうすれば良いのか。
苦しい言い訳にはなりますが、例えば「妻が行っているオンラインマーケティング事業という家業を自分が無償で手伝う」みたいな体にすることなどが考えられます。
公務員も実務に支障をきたさない範囲での家業の手伝いは申請なしで認められていますから、家業と言い張るに足る根拠があれば可能だと思います。
具体的には家族が経営や運営方針を決定、自分が記事作成など、自分はあくまで下働きをしているだけという状態であれば可能かもしれません。
また、万全を期すのであれば、名義を使う家族は個人事業主として開業届を出してもらい、開業届の中にオンラインマーケティング事業の運営などと書いてあればより良いでしょう。
ただこの方法は正攻法とは言い難いですし、やはり苦しい言い訳となってしまうので、基本はやめた方がいいどころかおすすめはできません。
あくまで一応抜け道のような考え方もある、程度で留めておいてください。

とりあえず何かしたいならブログ・YouTubeがおすすめ
正直アフィリエイトはどのような根拠を用意したとしても、現状公務員が行うにはリスクしかない稼ぎ方だと思うのでおすすめはまったくできません。
ですが、なんとか稼げないかと諦められないのも気持ちとしてあるのではないのでしょうか。
そんなどうしても何かやりたいという人におすすめをするのであれば、ブログとYouTubeです。
もちろんブログとYouTubeでもアフィリエイトでの稼ぎは禁止どころか収益関係は全部NG。
ブログとYouTubeに関しては発信活動をしているだけでプラスになる可能性があります。
実際に僕はブログとYouTubeで発信を続けた結果、転職に繋がったという事例があるので、運営をしているだけでもいつのまにか自分のブログとYouTubeがポートフォリオのようになってメディアとしての力を身につけなにか変わるきっかけになるかもしれません。
すぐに結果の出るものではないですが、副業や転職の準備にはおすすめです。
もしブログを始めようか悩んでいる方がいるのであれば、このブログを作成したテーマやサーバーなどを解説した記事もあるので、こちらもあわせて読んでみてください。



自分の強みを理解して発信すると上手くいきやすい
個人的にはYouTubeは誰にとっても始め得なくらいに感じているのですが、何を発信すればよいのかとか、自分は何が好きなのかとか、方向性を決めるのが難しいですよね。
何かしらの発信活動をするのであれば、自分の強みを活かした活動にした方がよいのは間違いないです。
苦手なことを発信しても続かないし面白くないので、自分の好きなことや得意なことを見つけるところから始めてみるとうまくいきやすいかもしれません。
自分もYouTubeを始めるときや、継続している今でも自分の好きや得意への振り返りはときどきしています。
そんな自分の好きや得意を見つけるためにおすすめな本があるので最後におすすめとしてリンクを貼っておきます。
動画編集を勉強するならスクールで習うのもあり

僕自身は自分の動画編集をなるべく簡素なものにするためにカット編集くらいしか行っていないのですが、凝った編集をしてみたい人の場合にはスクールに通って動画編集を学ぶという方法もあります。
簡単な編集であれば調べれば解決するのですが、少し複雑になると自力解決が難しいのも事実。
動画編集を学ぶこと事態は教員であってもただの習い事なので、将来を見据えて先に学ぶというのも良いかもしれません。
最近は評判のよい動画編集スクールやネットサービスなどが充実しているので自分にあった場所で学べばより良いスタートダッシュがきれるでしょう。
まとめ
多くの人が気になるアフィリエイトという副業ですが、僕がこれまで調べた限りでは承認されている事例はなく、むしろ探している間に処分の事例が出てしまったほど。
公務員の副業というのは会社員の副業とはまた違う重みがありますから、どうしても稼ぎたい場合は正攻法でいくことをおすすめします。
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