教員から転職する際に課題になることが履歴書の内容や面接でのアピールポイント。
実際に僕も転職にあたって履歴書や職務経歴書を書き、面接に向けて自己分析をしたのですが、教員という仕事の性質上かなり苦労しました。
今回は実際に面接に落ちたときの原因や受かったときに意識していたことなどについて解説します。


カジュアル面談で落ちた

今の会社に入る前に1社だけ転職を考えたことがあります。
ですがカジュアル面談で落ちてしまいました。
教員という経歴の時点でマイナスな印象から始まった面接でしたが、それ以上に自分の面接への準備も圧倒的に足りてなかったと感じました。
正直、教員採用試験に向けてかなり面接の練習をしてきたので、面接自体にそこまで苦手意識などはなかったのですが、当たり前ですが新卒時の面接と転職の面接の質が違うということの自覚が足りていなかったです。
実績の整理が不十分だった

落ちた原因として痛感したのが実績の整理。
- 自分がこれまでしてきたこと
- なぜ課題を解決したいと考えたのか
- どのような意図があってその行動をしたのか
行動のあとどのような結果になり、その結果に対してどう感じたのか
など、自分がこれまでしてきた行動についてかなり深掘りされました。
人を見るときは行動とその行動の意図を聞いて判断していくと面接官の方も仰っていてその通りだなと。
当時の僕はこの辺りの実績の棚卸しや自己分析が十分ではなく、曖昧な回答しかできず、結果として面接にも進めずにカジュアル面談に落ちました。
教師としての仕事の曖昧さを言い訳にしていた

これは反省ですが、教員の仕事としての曖昧さを理由に、具体的に考えることをサボってしまったと、今では考えています。
正直、教員という仕事は数字で表すことが難しく、実績という言葉で表されてしまうとなかなか難しい面があると思います。
特に僕が勤めていた特別支援学校では、学力ももちろん大切にしますが、生活上の課題解決を大事にする面も大きくありました。
このため、「実績と言われてもな、、、」と少し自分でも諦めていたところがあったのが事実。
ですが、実際には数字はなくても、課題と課題に対する自分の認識や解決のために選んだ方法の意図など、具体的に話せば良かったのです。
もちろん数字を使った方が具体的かつ現実味があると思いますが、教師は教師としての実績をしっかりと言語化することが課題であると感じました。
スターメソッドを基本とする

この反省を元に、今の会社へ転職するときの転職準備では「スターメソッド」という手法を使って、自分の実績を整理していきました。
スターメソッドとは、皆様が説明しようとする特定の状況、業務、行動、結果を話し合いながら、行動に基づく面接質問に回答していくという構成方法です。これには、次のようなものがあります
- 状況
- あなたが今置かれている状況、または達成する必要のあるタスクについて説明します。複雑な状況が面接官に伝わるように、十分な詳細を述べます。この詳細は以前の仕事、学校のプロジェクト、ボランティア活動、その他の関連イベントからの物も含まれます。
- タスク
- どんな目標に向かっていましたか?
- 行動
- その状況に対してあなたがどのような行動をしたか、あなたに焦点を当て、適切な量の詳細を含みながら説明します。 具体的にどのようなステップを踏みましたか? どんな貢献をしましたか? プロジェクトについて話すとき、チームやグループが行ったことを説明しないように注意します。あなたが実際に何をしたかを我々に教えてください。行動を説明するときは、「私たち」ではなく「私」を使用します。
https://nishipy.com/archives/1326
- 結果
- あなたの行動の結果を説明します。あなたのふるまいを自分の手柄にすることに躊躇しないでください。何が起こりましたか? どのようにイベントが終わりを迎えましたか? 何を達成しましたか? 何を学びましたか? 該当する場合は、指標またはデータを使用した例を提供します。
自分のとった行動やその時の考えについて、状況(S)、タスク(T)、行動(A)、結果(R)の順で話すというフレームワーク
このフレームワークを使用することで、自分の課題や行動、結果と意図などを具体的に整理することができます。
僕も自分が教員として働いている間にしてきたことについてこのフレームワークを使って整理することで、面接でもスムーズに話すことができました。
実績を具体的に説明する力が必要

普段仕事をしていて、ノルマなどもないし数字でわかる自分の評価もない。
という働き方をしていることで、教員として働いている間の実績というものについてかなり鈍感になっていたと感じました。
もちろん年間の自己評価などはありましたが、正直忙しさもあるし、校内の業務が評価されたところで給料がものすごく上がるわけでもないので、実績を気にして仕事をしていることはなかったと思います。
その結果、仕事上の実績に疎くなり、1社目でコテンパンにされたというわけです。
転職をするからには採用する企業に対して自分の実績を言葉にして伝え、その中から自分という人間の特徴について知ってもらわなくてはなりません。
そのため、実績を言語化して自分の思考や行動の意図まで細かく伝える必要があります。
教員の仕事をしている中だと気がつきにくいことですが、実績自体は必ずあるため、その実績を具体的に言葉にしていきましょう。
まとめ
言語化が甘く失敗してしまった過去があるので、自分の実績についてはしっかりと整理した状態で面接に臨めるように準備をしましょう。
コメント